Kanadead or alive

アフリエイトはしないけど、アクセス数稼いで自分の宣伝はしたいです。写真の著作権は放棄しておりません。

パクリとパロディ。

今流行の言葉。

 

これはパロディ。

f:id:alivekanade:20150902045509j:plain

数年前、友人の誕生日を祝う為に作った店頭用フライヤー。
元ネタはこれ。

大いなる野望[LPレコード 12inch]

大いなる野望[LPレコード 12inch]

 

私も彼もGary Mooreが大好きなのと、これは私が好き勝手やれる年に一回のお祭りだったので作った。細かく見るとやっつけ仕事過ぎるが、帯まで再現。

その前はこれ

f:id:alivekanade:20150902045842j:plain
これもパロディ。
これはその前の年だったかな。
これは大層評判がよく、彼の人柄を知る人にはとっても喜んでもらえたものだった。
写真も一緒に飲んでる時に撮った写真。

元ネタ。

 

男はつらいよ 寅次郎心の旅路 [DVD]

男はつらいよ 寅次郎心の旅路 [DVD]

 

 これも名作。
主役の友人が41歳なので、サブタイトルは41作目の男はつらいよを選んだ。
パッケージは特に参考にしていない。

これもパロディ

f:id:alivekanade:20150902051438j:plain


これは自分が働いていた居酒屋のイベント(年越しから年明けまで交代で3人〜4人、実質店主は基本カウンターの外で酔ってるので年明け以降は居ないものとする年に二回の地獄のイベント)の告知ポスター。
店主が丸坊主にしたので「おいでっど!怖い感じで作ってくれよ!」と言われたのでこうなった。
ちなみに「かなでっど」の名付け親は彼である。この人一応ハードコア業界では有名な人なんだけどな…。
元ネタは言わずもがなこれ。

 

仁義なき戦い [DVD]

仁義なき戦い [DVD]

 

 

これらはせいぜい近所の店に配る程度で、雑誌に載るわけでも、新聞の折り込みチラシにするわけでもなんでもない。印刷なんか、フラッシュメモリーに入れてコンビニで印刷した。所謂「個人利用」の範囲。(厳密に言えばそれは個人利用の範囲ではないのだけど、今回は「公にならない」という意味で使わせて頂きます。)

なんならお遊び(作ってくれと依頼する人は店の存続がかかるかもしれないので、決してお遊びではないが)だからこそ許される事だ。
こうやってブログに載せるのも本来はどうかと思う。
ブログに載せる事が「個人利用」の範囲かどうかは、こういう物をつくるにあたってもの凄く勉強をする部分。
ぶっちゃけ、面倒なのでグレーゾーンな物は載せない・使わないにこした事はない。


長くなったけど、ここから本題。
こういう物に関して、「私がデザインしました」と言うのはおかしい。
だって元ネタがあって、別にそれの真似をしただけだから。
私がした事と言えば、「そうだ、あれを元ネタにしよう!」と思いついた事位。
あとは簡単な作業。

今話題の謝罪文の様な物を見ていて、しきりに
「デザインした」
という単語を使うのがどうも気になってしまった。

彼の作品は、どう見てもパロディにしか見えない。
ギリギリでパロディという言葉を使ったが、それも褒め言葉だと思う。
殆どの物はパロディではなく、本当に叩かれている様に「パクリ」だと思う。

パロディと言う物は上記の様な物の様に、仲間内で笑って過ごせるものでないとダメだと思う。
上記の私の作ったパロディは、彼らの人柄を知る人には何倍も面白いので、宣伝として成り立つ。
何も知らない人が見れば、仁義なき戦いをモチーフにしたポスターの居酒屋なんかに入らないし、彼がGary Mooreが好きな事を知らなければ、主役のただのカッコいいポスターになってしまう。(実際ゲイリーは元ネタがあまり知られてなかったのでウケなかった。作った人と主役が楽しかっただけの失敗作。)
寅さんだって同じ。

ろくすっぽ勉強をしてない私がこんな事をかくのもどうかとおもうが。

デザインには、流行り廃りがある。
それに乗るのは、間違った事ではないし広告としても大事。
それは色だったり、構図だったり、使う女優さんだったり、色々あると思う。
時代遅れの広告は目につかない。

件の彼の作品の中にプールに浮かぶ女の人のトートバッグかなんかがあったが、あれはただの流行に乗っただけで別にわたしはアウトだとは思わない。
携帯電話の音楽ソフトのキャラクターデザインも別にアウトだとは思わなかった。

でもテレビ局のキャラクターは、当時からぶりぶりざえもんだと思ってた。

エンブレムは、流行り廃り以前にただのコピー。パクリとかそういう話じゃなくて、コピーだと思う。
それをあれだけ大きな世界的な祭典でやろうだなんて、本当に才能があると思う。
このインターネット時代にそれが出来る勇気にとても感動した。
こっちは胃が痛くなる程気を使っているのに。
仕事が大きくなれば大きくなる程尚更。

何がパクリで、何がパロディで、何がオマージュか。
難しい線引きだけど、兎に角不快な気分になる物はパロディではない。
どこかで笑って過ごせる要素が無いと、パロディは成り立たない。
もし笑う要素を作りたくなければ尊敬の意味を死ぬ程込めた「オマージュ」にしなければならないのだ。
自分の作った物の中でオマージュだと言える物が見つからなかったので、パロディとよんだ。


この記事で「彼の作品からは尊敬を感じられない」とあるけど本当にそうだと思った。

diamond.jp


わたしは知らなかったけど、ストーンズのTシャツのデザインもしてるんだね。
偉そうな事を言うかもしれないが、与えられたあんなに有名なモチーフがあるのに、それをああ出来てしまうのは業界の一線でやって来た人とはとても思えない。
少なくとも斬新だとも思えなかったし、なんていうか、よくOKが出たもんだと思ってしまった。
というか、ストーンズ好きじゃないんだろうな、聞いた事無いんだろうなと思ってしまった。

もう、普通に前回の東京オリンピックのエンブレムの様なのでいいんじゃないかとおもう。
その方が日本らしいと思うけど、確かに色合いとか葬式っぽいので悩む所だと思う。
最初のパクリで騒がれてしまったエンブレムが葬式感半端なかったのは色合いと流行の問題だと思う。
何年もの間、オリンピックのエンブレムはカラフルな物ばかりだった。

でも、まぁ、もうオリンピックなんてやめちまえ。
そもそも埋もれてるけど、メインスタジアムどうなったんだよ。更地の代々木どうすんだよ。さっさと壊してしまった事にびっくりだ。
設備とかの完成度は結局出来上がってみれば素晴らしい物になるだろうが、暑さの問題だったり色々この先もっと出て来ると思う。
あとたった5年でどうにか出来る規模のイベントじゃない。